純愛♡ごっこ
 

食事の後は、三人でクリスマスケーキを食べた。


「はい、ユーナにプレゼント♪」


陸はテレた表情でプレゼントをくれた。


「ありがとぉ♪」


あたしは、ワクワクしながら赤いリボンを解いた。


「あ!これ‥。」


「ユーナ、この前、欲しいって言ってたじゃん♪」


一週間程前、陸と一緒に空羅のクリスマスプレゼントを選びに行った。

その時、行き着けのアパレルショップで見掛けたフェイクファーの帽子は、値段を見て諦めたもので‥。


「嬉しい!ありがとぉ♪」


「ん、良かった♪」


あたしは、帽子を被ってみた。


「似合う?」


「チョー似合うし♪」


クローゼットの扉に付いた姿見に、あたしの姿が映る。


とてもシアワセな顔をしていた。


 
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