純愛♡ごっこ
「ありがと、リクレッド。めッッちゃカッコイかった♪」
「ん、礼には及ばんよ♪てか、ソラ寝てんじゃん!」
ベビーカーの空羅を覗いて、陸がガッカリした顔をする。
「あ、ほんまや‥。」
「ソラ、オレのカッコイとこ見て無かったん?ショックだし‥。」
「きっと、見たから安心して眠ったんや♪リク、それより、明日‥。」
「そか、早く帰んないとナ♪」
明日は、朝から大変なんだ。
斗輝くんにバイバイと手を振って、あたし達は帰り道を急いだ。
途中、彼の通報で駆け付けた警官二人とすれ違った。
「アイツら余罪ありますよ!オマワリサン、ちゃんと調べろよ!」
警官の後ろ姿に、陸は声を掛けた。