純愛♡ごっこ
クリスマスの朝。
あたしは、寝起きからバタバタだった。
陸は早朝に家に帰り、あたしとは現地で落ち合うことになっている。
枕元に置いたクリスマスプレゼントを、空羅は知らずに眠っている。
あたしは、いつもより丁寧にメイクを済ませ、髪をホットカーラーで巻いた。
それから、前もってレンタルしておいたホルターネックの黒いドレスを取り出して、買ったばかりのラビットファーの白いショールと、空羅のお出かけ着を用意した。
「ソラ、おっきして。」
落ち着かないキモチで、空羅を起こす。
なんだかDOKIDOKIしていた。
今日は、特別な日だから‥。