純愛♡ごっこ
タクシーの窓から、流れる景色を見ていた。
陸に出逢って、あたしは、今までで一番ステキなクリスマスを過ごしている。
言葉では言い表せないくらいに、シアワセを感じていた。
「ユーナ、どしたん?」
「ん?なにが?」
「さっきから、ボーっとしてっから‥。」
「してないし♪」
「してたし♪」
ねぇ、陸‥
あたしは、きっと、陸に逢う為に生まれて来たんだね‥
陸の天空(ソラ)で、輝くために‥
手に持ったブーケの花びらが、楽しそうに揺れていた。