純愛♡ごっこ
 

タクシーの窓から、流れる景色を見ていた。


陸に出逢って、あたしは、今までで一番ステキなクリスマスを過ごしている。


言葉では言い表せないくらいに、シアワセを感じていた。



「ユーナ、どしたん?」


「ん?なにが?」


「さっきから、ボーっとしてっから‥。」


「してないし♪」


「してたし♪」



ねぇ、陸‥


あたしは、きっと、陸に逢う為に生まれて来たんだね‥


陸の天空(ソラ)で、輝くために‥



手に持ったブーケの花びらが、楽しそうに揺れていた。


 
< 650 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop