純愛♡ごっこ
一晩中、家に帰らないことなんて、その頃には珍しくも無くて‥。
「マジで~?明日も学校あるやんけ。」
「休めばイイねん♪あたしは行くけど。」
あたしは恭介の腕を引っ張った。
「コンビニ行こ!」
「ユーナ、金あるん?」
「ナ~イ♪」
万引きはイケナイこと。
分かっていても、盗みに罪悪感なんて無かった。
あたしと恭介は、コンビニでテキトーにおにぎりやお菓子を物色して、また公園に舞い戻った。
あたしには、悪いことを悪いと判断する力が乏しかったのかもしれない。
世の中には、もっと悪いヤツがいるんだし‥
そう思っていた。