純愛♡ごっこ
 

そして、その微妙な関係は、突然終わりを迎えることになった。


その日の夜、あたしは、いつものように恭介の部屋にいた。


彼の友達も何人か来ていて、男ばかりの部屋で、女は、あたしだけ。

ベッドに寝転んで、彼らの他愛ない会話を聞いている内に、いつしか眠っていたんだ。


気付いたら、部屋には誰もいなくて‥。


「外かな?」


カーテンの隙間から、外を覗き見た。

家の前にも、誰もいない。



─ ま、いっか

  すぐ戻って来るやろ‥



あたしは、また恭介のベッドに寝転んだ。


「兄ちゃん。」


そこに、恭介の弟、和樹が入って来た。


 
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