純愛♡ごっこ
その一件以来、あたしは、恭介と二人きりで遊ばなくなった。
彼の部屋に行くことも無くなった。
あたしは、色んな男の子と付き合ったし、恭介も片っ端から色んな女の子と付き合い出した。
あたし達は、また友達関係に戻ったんだ。
卒業して二年が過ぎた頃、マミは恭介に告白したと言った。
幼なじみの二人は、恋人になった。
和樹とは勿論、あれ以来、なにも無い。
もう全部が過去のこと‥。
「ま、心配せんといて♪あたし、シアワセになるから。」
「いいなァ。ね、恭介。あたしも早く結婚したぁい!」
上目遣いに恭介を見上げるマミに、彼は優しく微笑む。
仲良さげな二人を見て、あたしはホッとしていた。