純愛♡ごっこ
シンは、時々、夜に遊びに出掛ける。
一緒に行くこともあるけど、大抵の場合、あたしは留守番を強いられる。
「あたしも遊びに行きたい。」
「今日は麻雀やから、夕凪が来てもおもんないやろ?オマエ、麻雀出来へんやん。」
「だからァ、あたしは友達と遊びたいねん!」
「あかん。一人でウロウロすんなって、ゆーてるやんけ!」
「ストレス溜まるもんっ!」
「来週は飲みやから、夕凪も連れてったる。だから、待っとけよ。たまに電話するからな。勝手に出歩くなよ。」
サイアク‥
あたしは、籠の中の鳥じゃ無い‥
身勝手なシンを腹立たしく思いながらも、トラブルを避けたいあたしは、やむを得ず、彼の言う通りにしていた。