純愛♡ごっこ
 

「そやな。コイツら、変態やからな。」


シンは、そう言うと


「ケイ、オマエ変態やな。こんな可愛い子、マワせゆーてたん?」


と、いかにも楽しそうに言った。


慧は、振り返って


「あ、もう飽きたし。」


と、答え、また前を向いた。



サイテー‥


慧も、ここにいる変態達も、慧をすきだと思っていたあたしも‥

みんな、サイテーだ‥



「じゃ、俺、すきにさせてもらうで?」


「どーぞ。」


二人の異常な会話を聞いているあたしは、確かに感情を持つ“人”なのに‥。

彼らの目には、単なるモノとしか映っていない。


シンは、あたしを振り向いて、ジーンズのポケットに片手を突っ込んだ。


 
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