純愛♡ごっこ
「ユーナさん、美容室ヤメたんすか?」
「あ、うん。」
「オレ、毎月行ってるけど、ユーナさん、店にいてないしコンビニにも来んくなったし。」
「コンビニは高いもん。てか、なんで?」
あたしは、陸の意図することが理解出来なかった。
「逢って欲しい。」
「え?!」
予期せぬ言葉に、ドクンッと音を立て心臓が跳ね上がる。
「やっぱ、無理っすか?」
耳元に陸の声が響く。
あたしは振り返り、熟睡しているシンをガラス越しに覗いた。