純愛♡ごっこ
 

「来いや。」


不機嫌なままで、シンが呼ぶ。


言われなくても、カラダを求められると分かる。

あたしは、首を横に振った。


「来いってゆーてるやろ!」


「イヤや‥。」


理不尽な決め事を押し付けられて、そんな気分になれない。


なのに、


「オマエ、オトコ出来たんか?」


ベッドから降りたシンは、あたしの腕を掴んだ。

そして、怖い顔で睨み付け


「夕凪、オマエ、俺が麻雀行ってる間に、他のオトコにヤらせたんちゃうやろな?」


ドスの利いた低い声で、唸るように訊いた。


 
< 99 / 666 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop