運命の、その場所で
「大丈夫?本当に、保健室泊まる?」
少し笑ってるけど、少し心配してくれてる?
私は慌てながら体勢を戻して彼から離れる。
「あ、ありがとう。大丈夫だから…。」
それだけ言って、保健室を出る。
さっきから顔の熱が冷めない。
「のぼせそう。」
なんで熱いかは分かってる。
でもこれは、私が男の人とあんな風になった事がないから…。
「…はぁー。もう、真っ暗だし。」
窓から外を見れば、太陽が沈んだ夜空が私に微笑みかけていた。
ミナ…なんで迎えにこなかったのかな?