運命の、その場所で
―…・・
ミナの話を聞き終わると外はもう真っ暗だった。
「君たち、もう帰りなさい。」
管理人みたいなおじいちゃんが私たちにそういって、私たちは学校を出た。
真っ暗な道に、街灯が私たちを照らす。
「ミナは、ナチが好きなの?」
「…好きよ。
だけど、そう思ってるだけ。
何も求めないから。」
ミナが大人に見えた。
何も求めないって…
「私、本当にナチのこと好きとかそんなんじゃないよ!本当だから。」