運命の、その場所で
「うん…、そっか…。
でも、もしユキはナチを好きじゃなくてもね、もう追いかけたりしないの。
今は、ちゃんと彼氏いるしね。」
歩みだした一歩一歩に、ちゃんと明日が続いてる?
無理して押し込めたりしてない?
「ミナ…無理してない?」
「してない!
やきもち焼いちゃうけど…もう、ナチは友達だよ。」
「友達…。」
「それに、きっと好きだって思ってるけど
昔の好きとはまた違う感じかな?
多分…好きじゃなくて…
言葉に出来ない、いろいろが…今の気持ちなんだと思う。」
ミナの表情は、優しい笑顔だった。
なんでそんな風に、大人なんだろうって聞きたくなるほどミナの顔は明日を見てた。