運命の、その場所で



―…

「隣いい?」


どこかで聞いたことのある声に、私は恐る恐る横を見た。


ヒカルって人だ。



ナチとバイバイしてから、私はすぐに講義室に入って勉強をしていた。

最近遊んでばっかで、結構ヤバイんだ…



ってかこの人なんか、ニヤニヤしてない?


「…席ならいっぱい空いてるよ。」

「えぇ?」

講義室を見渡してすっきすきの座席を確認する。

納得したようにまた私を見て、微笑む。


「じゃ、ここにお邪魔する!」


「はぁ?!」

平然と私の横に座って、鞄からノートなどを取り出した。



< 160 / 251 >

この作品をシェア

pagetop