運命の、その場所で
―…
「隣いい?」
どこかで聞いたことのある声に、私は恐る恐る横を見た。
ヒカルって人だ。
ナチとバイバイしてから、私はすぐに講義室に入って勉強をしていた。
最近遊んでばっかで、結構ヤバイんだ…
ってかこの人なんか、ニヤニヤしてない?
「…席ならいっぱい空いてるよ。」
「えぇ?」
講義室を見渡してすっきすきの座席を確認する。
納得したようにまた私を見て、微笑む。
「じゃ、ここにお邪魔する!」
「はぁ?!」
平然と私の横に座って、鞄からノートなどを取り出した。