運命の、その場所で

私はせっせと動かすその手を止めた


「ちょっとまって!なんで私の横なの?」

「え?別によくない?何処でも…自由席なんだし。」

「そういう意味じゃなくてね…」


そう言いあってる間にどんどん人が入ってきた。



みるみるうちに席は埋まっていく




「ホラ、もうここしか空いてない。」

「あ…」



少し得意げなその顔が…ムカつく!!


「いいよ。別に…
隣だからって気にしないもんね!」

そう言いながら自分のノートとかをできるだけヒカルってヤツから遠ざけておいた。


そんな私を見てか、そいつはクスって笑っていた。

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