運命の、その場所で
出会い
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出会い
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「おはよう。」
「おはよー。」
首に巻いたマフラーをはずしながらミナに声をかける。
ミナとは席がとなり。
先にきていたミナはいつものように私と言葉を交わす。
「フー…。」
「どうしたの?なんか…顔色悪いよ?」
「え?」
ミナの言葉に、少し驚きながら鞄の中から鏡を取りだし自分の顔をチェックする。
「そうかな?」
少し首を曲げ、ミナの言葉を疑問に思う。
「そうだって…。大丈夫?」
「…大丈夫。ちょっと…朝から変なことあったから。」
苦笑いがもれる。
「変なこと?」
「…ま、言うほどでもないよ。思い出すのもなんかイヤだし。」
取り出した鏡をまた鞄へとなおす。
ミナはまだ心配してるっぽいけど、自分ではそんなにしんどいわけでもない。
多分…最近勉強しすぎなのかな?