運命の、その場所で


前を見て歩いてると、視線を感じ彼の方を向くとやっぱりすっごく見てる…

「何?」


少し怖くて、小さい声だった



「確かにユキっぽい。」


クスクスっと笑って私の頭を何故か撫でる。


私はまた緊張してしまった。

男の人に頭を撫でられるなんて…お兄ちゃん以外いなかったから…

こんな風にされると…なんか、恥ずかしい。



「ユキ、顔真っ赤!」

「え?」


分かってるけど、分からないフリをして驚く。

ほっぺに手を当ててみると、冷たい手がほっぺの熱を奪って気持ちいい。



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