運命の、その場所で
ペチッ
熱を帯びたほっぺに自分の手じゃない冷たさが走った。
「ヒャ!」
「あったけー。カイロみたい。」
ハハって笑ってる彼の顔は、優しい目してる。
「ね?聞きたい事…あるの。」
「うん?何?」
まだほっぺの彼の手はあった。
私は別に避けもしないで、私よりずっと身長の高い彼を見上げる。
「どうして、朝…あんな事聞いたの?」
「え?…」
笑った顔が、引きつってる。
優しい目が…変わった気がする。