運命の、その場所で
彼は確かに優しい顔で笑ってたけど…
楽しいと言うより…
なんだろう…
うーん。
考えれば、考えるほど彼は見えなくなった。
「ナチ、休みだって。」
その声でハっと自分の世界から抜け出せた。
横を見ると『3-7』と書かれた教室。
たしか…彼は7組。
ってことは、彼は休みなんだ。
そう自分のなかで整理をつけると私は歩き出した。
なんでわざわざ整理をつけたのかはわからない。
ただ…自然にそうしてしまっていた。