運命の、その場所で

だって…見たら…また彼に巻き込まれていく気がして…

やっと勉強に集中してきたのに…
また休息地点につけば…

また…戻っちゃうよ。




「ううん。でも、
オレの事好きになってほしい。」



「は?何言ってんの?」


「友達になってよ!」



ゆっくり彼を見ると、いつも女の子と喋ってる時の笑顔ではなくて
普通に…普通の笑った顔だった。


「友達?」

「うん!友達~。」


彼は私の前に手を出してそう言う。



私は少し戸惑いながらも彼の手を握った。



「友達…ね。」


彼から伝わった手の温もりが、私の手を暖めてくれた。



彼が無邪気に笑ってる。



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