運命の、その場所で



カチ…カチ…





時計の音だけが耳の中に流れた。


ダレもいないんだ…。



またどんどん意識が遠くなっていく…




―シャッ…

カーテンで遮られていた光が、私を照らす。

私は驚きのあまり目を開いた。


「…なんだ、ヒカルじゃないんだ。」


―シャッ…





突然現れた男…


そして、突然消えた男。



私はまだ少し眠いながらも起きあがり、カーテンを開いた。


―シャッ




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