スノーマン*☆セレナーデ
「何で来たんだ、みたいな顔されたら、あたし泣いちゃうかもだよ……」
まさか自分がこんなにウジウジとした女の子だったなんて驚きだよ。
どう見ても、恋に溺れる、なんてタイプじゃないし。
ましてや、会いたくて会いたくて、こう胸が<<キュウゥッ>>と締め付けられるなんて現象が我が身に起こるなんて……
「イケイケゴーゴーの順らしくもない。
恋すると、女は何故、女になるのか?
女である前に人であるべきではないのか!
こんな非人道的な扱いに、意義を唱えずして、奴の復権はあり得ないわ。
あたしの大事な順を、こんなに苦しめてっ!!
マフラーで首つって、クタバレっての!!!!」
「桃ちゃん、それは……、困るよぉ……」