スノーマン*☆セレナーデ


「よっ、星野!

誰? その可愛い子」


「本木君の彼女」


「げっ、マジかよ。あいつも隅におけねぇなぁ」


そんな横槍も軽くかわして彼女は進む。


そして辿り着いたのは、中庭に面した図書室。

丁度、中庭に向かった机が自習する生徒に開放されているらしく、その席の一つに月人君はいた。


「本木君?」


真輝さんの何気ない呼びかけに、月人君が顔を上げた。
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