スノーマン*☆セレナーデ
「ご、ごめんなさいっ!
でも……、あたし試験も終わったし、もう二週間も会ってないし。
月人君には迷惑だってわかってたけど、ちょっとでも会えたらいいなって……」
「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか……」
恥ずかしくて顔を隠してた手を、ぐっと掴まれて、あたしは囚われたウサギ状態。
「ちょっと、本木君、あたしを挟んでラブシーンは止めてもらえる?
目のやり場に困るじゃない」
真輝さん、あたしだって、困まります。
「いやぁ、悪い。
つい興奮しちまって……
ああ言った手前、自分から会いに行くには俺の自尊心が邪魔してなぁ~
でも、そろそろ限界。
順、俺も会いたかったよ」
「だから、ラブシーンは止めてもらえる!」
ココアを啜りながら、真輝さんは頬を染め、二度目の警告を月人君に突きつけた。