スノーマン*☆セレナーデ


「暖かいぞ」


って、グルグル巻きにしていたマフラーを少し解いて、あたしの首に巻きつけてくれていた。


無駄に長く編んだからね。


あ、別に、こういうシチュエーションを期待した訳では決して無くて。

只単に、無駄に背が高い月人くんの身体に見合う長さに調整した結果であって。

その流れで乗った、観覧車、であるわけで。

本来なら、そのまま、ロマンチックな展開が期待されて当然な訳で。


――嗚呼……


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