スノーマン*☆セレナーデ


「ゴメン……」


顔を上げて、見ると、そこにはムスッと横を向いた彼の顔があって。

その先に見えた、ゴンドラの窓の向こうが、ライトに照らされてキラキラと輝いていた。


「あ、雪……」


それは、光にあたって輝く雪の粒で。


「だな」

「ホワイトクリスマスだ」

「だな」


空から降り注ぐ、宝石のような光の粒を二人で見上げた。
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