スノーマン*☆セレナーデ


――これは夢?


見る見るうちに私が作った丸い胴体から脚と手が伸びてきて、彼はゆっくりと起き上った。


――やっぱり夢? ついにあたしも幻覚?


「さぁ……」


スノーマンは白い雪の腕を広げると、あたしをそっと抱きかかえた。


次の瞬間、

あたしはスノーマンと一緒に雪降る空に舞い上がっていた。
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