スノーマン*☆セレナーデ
もうこうなったら、開き直るしかないと、あたしは覚悟を決めた。
「スノーマン、あたしの愛する人がわかるの?」
成り行きを探ろうと、あたしは彼に確かめる。
「僕は何でもお見通しですよ。いつも空から見ていましたから。
君の愛するあの人が、君を思って空を見上げていることも知っています」
「そんなの……嘘!」
これがあたしの夢なら、彼の発した言葉はあたしの願望かもしれないけど。
そんなの真実ではないと確信した。