スノーマン*☆セレナーデ

スノーマンはどんどんと地上へと降下していった。

もう彼の部屋の窓は私達の目と鼻の先。


――あたしが寝てるってことは、今は夜?


彼は真剣な顔をして机に向かっていた。


「ほらやっぱり。あたしのことなんか忘れてる」


悲しい現実を目の前に突きつけられて、あたしの心は冷たくしぼんでいった。


「見てご覧なさい」


その時、彼が窓を開けた。

降り出した雪に気づいたらしい。
< 8 / 47 >

この作品をシェア

pagetop