【短編】幼馴染みな僕らだから
「えっ? えっええ?」
麻耶は事態を呑み込めてないようで困惑している。
わぁ、顔真っ赤……笑える。
智輝は笑いを堪えるように口許に腕を添える。
「えっ……智輝、き、キスし……」
麻耶は未だ困惑してながらも事態を呑み込めたようで顔を更に赤くした。
麻耶は口許にゆっくり指を添える。微かに震えているような気がした。
「な、何で……キス……だ、だって、智輝は私のこと……」
震える麻耶は信じられないと言うように呟く。
その声は震えを隠しきれていなかった。