何度でも言おう、君が好きだと。
「おい滝!!!!!花火と酒買って来いってメールしたの見てねぇのかよ!!!!」
思わず、高校時代の夏休みの光景が頭をよぎった。
「ハル、高校生はお酒を飲んではいけないんだよ。
そんなことも知らないのか?可哀想なハル。頭の弱いハル」
「うっせ!!!!んなこったぁ知っとるわい!」
「なんだ、もう酔っぱらってんのか?
あ~、またヤリ捨てされたのか」
「うっせぇ!!!!!!!!それより飯田は!飯田はまだか!」
「もうすぐ来るよ…ハル、夜だしもう少し静かにしようか」
この頃、俺とハルと飯田の3人でよくこの公園で集まっては喋っていた。
「あー暑いね。夜でも外はやっぱ暑いなー」
「他に行く所ないんだからしょうがないだろ」
「別に暑いのが嫌なんて言ってないでしょ。
夏を全身に感じられていいじゃない。
ハル夏好きだもん」
「そうか?どこがいいわけ。夏なんて汗かくし蚊もいるし」
「うーん、汗かくと、生きてる!!!!って感じがする」
「は?」
「うまく言えないけどね。
いや、汗かかなくても生きてるんだろうけど、より解りやすいじゃない。」
ハルの心には大きな穴が開いている。
ハルと話していると、よくそんな事を思った。