何度でも言おう、君が好きだと。

仕事を終え、コンビニでビールを買う。

本当は生ビールがいいんだけど缶ビールで我慢だ。



家に帰って携帯を開くとハルからメールが届いていた。


「滝先生!友達が出来ません!辛いっす!」


ほら来た。

これは辞める前提の話でしてきているな、とピンときた。



――そうか、まぁ色々難しいよな。

――ですよ。でも友達作りに行ってるんじゃないしね。次いつ休み?

――来週の金曜日。休みじゃないけど、夜勤前だから昼間おるよ。

――行っていい?

――いいけど、学校は?

――丁度その日休みなんすわ

――そう。ならいいよ。おいで。

――じゃ行くわー10時ねー



その日、ハルが話しそうな事は容易く検討が付いた。

辞めたい、または、辞める。

そのような事をぐだぐだぐだぐだ2時間程喋るんだろう。

飯田だったら

「辞めちゃえよ!」

とニヤニヤしながら面白がって言うんだろうが、俺は何て言おうか。

いっその事説教でもしてやろうか。


そんな強気な事思うのはビールを飲んでるせいか?

あれ?俺もう酔っぱらってんのか?
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