何度でも言おう、君が好きだと。
3
「滝ー!おはよー!ハル来たよー!」
金曜日、俺はハルの声で目が覚めた。
「なんだまだ寝てんのか!」
「夜勤前だから。いつもは夕方まで寝てんだけど」
「解る解る」
一体何が解るんだろう。
俺はタバコに火をつけた。
一緒にお香にも火をつける。
「どうなの、学校」
ハルから言い出すのを待とうと思っていたが
どうしても気になってしまい我慢出来なかった。
「え?ああ、ネイルスクールね」
コロコロしながらハルが答える。
「頑張って通ってるよ~。毎朝5時に起きてる」
「は!?5時!?」
眠いから無理、という理由で旦那を朝見送る事もしないハルが
毎日5時に起きてるって!?
「うん、練習する時は4時とかだけどね」
「れ…練習!?」