何度でも言おう、君が好きだと。

「どうせ今日も酒足りんくなると思って先に買っておいたぞ」


週末になると毎週のように
仲の良いクラスメイトと綾の家に集まって
鍋だのたこ焼きだのと理由をつけて呑んでいた。


「ありがとう、滝君!」


うんうん。
綾の可愛い笑顔が見られるなら、酒位いくらでも買ってくるよ。


「あれ?今日少ないな」


今日は4人か。

いつもは多いと8人ほど集まる。


「B班の子達は明日からの実習で朝早いから」


綾が慣れた手つきで白菜を切りながら言った。


「そういえばそんなこと言ってたなぁ」


「良かったよね、うちらは午後からだからゆっくり出来て」


「合計の時間は変わらんのだけどな。
あいつら朝早い代わりに昼には終わるし」


リビングで酒を飲みながら若林が顔を出した。
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