何度でも言おう、君が好きだと。
「滝君もシャワー浴びてきたら?
明日実習あるんだし、朝入るの面倒でしょ」
シャワーからあがったばかりの友里は
そう言って俺に真新しいタオルを差し出した。
「ありがとう、助かるよ」
「何言ってるの、いつもの事でしょ」
ニコニコ笑う綾にキュンとした胸の締め付けを感じながら
俺はシャワーへと向かった。
こうして宅飲みした後シャワーを借りることはよくある。
だけど今日は、俺と綾の二人きりだ。
隣で寝ている二人の事は既に眼中になかった。
シャワーを浴びて部屋へ戻ると
もう電気は消されていた。
「あ、まだ飲みたかった?」
ベッドから起き上がる友里。
「え、いや、もういいんだけど。
ごめん、後片付け一人でさせちゃって」
「全然いいよそれくらい。
勝手に片付けてごめんね、私もう眠くてさ…」
いつもは朝まで皆で飲んでいるから
予想外の流れに少し戸惑った。