何度でも言おう、君が好きだと。

綾の布団に入ると、フワッといい匂いがした。

「シャンプーの匂いがするなぁ」


思わず呟くと


「滝君だって私のシャンプー使ってるんだから、同じ匂いしてるじゃない」


そう言われて、突然凄く恥ずかしい気持ちになった。


なんで一緒の布団で寝ているんだろう。

お互いシャワーも浴びている。

この状況は、男として、大変まずい!!!!!!!


「来週の選択授業何にした?」


俺はわざと学校の話をした。

こうすれば「興奮」とは程遠い現実を実感出来る。



「私アロマにした」


「へぇ、アロマか。綾らしいね」


「滝君は?」


「俺は色彩セラピー」


「色彩セラピーかぁ、滝君らしい」


クスクス、と小さく笑った。

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