何度でも言おう、君が好きだと。

う・・・・

うわぁああああああああ!!!!!!!

かわいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃいい!!!!!!


初めてこんなに至近距離で見た綾の笑顔に

胸が鷲掴まれるような、それとも誰かが上から押さえつけてくるような
そんな経験したことのないような胸苦しさが俺を支配していた。


あまりの可愛さと胸苦しさに何も言えないでいると、俺の手をギュっと握る何かを感じた。


「ちょっとだけ、寝るまででいいから、手をつないでいて?」


綾の手だった。


「滝君の手、あったかぁい」



自分の頭が、初めてパーーーーーン!となるのが解った。


こ…これはどういう事だろう?

あれ?俺は誘われてるんだろうか?

いや、誘われているわけではない。

綾は俺の事が好きなのか?

いや、はっきりそう言われた訳ではない。

キス位ならいいだろうか?

いや、でも手をつないできた位で俺の事が好きだとは限らない。


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