何度でも言おう、君が好きだと。
2
「あれ、なんか滝眠そうじゃね?」
一睡もしていない俺に一番に起こされた若林は
俺の気も知らないでヘラヘラしながら言う。
眠いに決まってるだろう、綾と同じベッドで寝ていたんだぞ!!!!!
と言ってやりたくなるが、言った所で詳しく話すのも面倒だ。
それにせっかく二人の秘密なのに、若林なんかに言ったらその綺麗な秘密が汚れそうな気がした。
「おはよう」
目が覚めた綾は、いつも通りの綾で
不思議と安心した。
「ああ、おはよう。そろそろ友里も起こさないとな。
若林は車取りに行けよ」
「一人で行くの嫌だなぁ~滝君ついてきてよ~」
「嫌だよなんでだよ一人で行けよ」
「じゃあ私がついていこうか?」
名乗りを上げたのは綾だった。