何度でも言おう、君が好きだと。


「あれ、なんか滝眠そうじゃね?」

一睡もしていない俺に一番に起こされた若林は
俺の気も知らないでヘラヘラしながら言う。

眠いに決まってるだろう、綾と同じベッドで寝ていたんだぞ!!!!!

と言ってやりたくなるが、言った所で詳しく話すのも面倒だ。

それにせっかく二人の秘密なのに、若林なんかに言ったらその綺麗な秘密が汚れそうな気がした。


「おはよう」


目が覚めた綾は、いつも通りの綾で
不思議と安心した。


「ああ、おはよう。そろそろ友里も起こさないとな。
若林は車取りに行けよ」


「一人で行くの嫌だなぁ~滝君ついてきてよ~」


「嫌だよなんでだよ一人で行けよ」


「じゃあ私がついていこうか?」


名乗りを上げたのは綾だった。
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