何度でも言おう、君が好きだと。

「介護科はぬるすぎるんだろうなぁ」


「違うよ!看護科が厳しすぎるんだ!」


「大体内容違うし、そんなうちらまで厳しくせんでもよかろうに!」


「いいとばっちりだよまったく」


今日は相当うっぷんがたまったのだろう。

皆が口々に愚痴を言いながら、いつもより早いペースで酒がなくなる。


「おい、呑みすぎるなよ」


「いいんだよ明日休みなんだから~」


俺の制止も意味はなく、次々とつぶれていく。


「どんだけ厳しかったんだ」


俺が呆れて言うと


「でもさ、こういう日も必要だよ。
これでまたみんなで来週から頑張ればいいんだからさ」


やっぱり一番につぶれた友里の顔を化粧落としシートで拭きながら
綾が言った。
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