何度でも言おう、君が好きだと。
3
「は!?何それ!?どういう事!?」
ハルは声を荒げた。
「だから、ヤッてたんだよ。あいつら。」
「滝達が寝てるのに!?」
「正確には俺は眠れなくなって声をひそめながらそのまま朝まで起きてたんだけどな」
吸っていたタバコの火を消してビールに口をつけた。
「何そのヤリマンすげー腹立つ」
ハルは怒りながら手をつけずに置かれていたカシューナッツを鷲掴み
節分の時に外に向かって豆を投げる様に、俺に向かって投げつけた。
「痛い痛い、いてーよ」
「だってさぁ、意味わかんないじゃん!
滝と一緒の布団で寝てさぁ、滝の事好きだったんじゃないの?
何そのヤリマン超ヤリマン!!!」
大声でヤリマンヤリマンと叫んでいるが、ここは家から歩いて来れる距離のダイニングバーだ。
オシャレな雰囲気が気に入っている。
仕事の帰りに一人で来たりする程気にいっている。
なので正直、静かにして欲しい…
「ハル。そんな単語を大声で叫ぶんじゃないよ」
「だって何その話ほんっと腹立つんだけど!!!!!」