寂しがりやの猫
夕方。

かなりすっきりして目が覚めた。

ふと見ると携帯の着信ランプが光っている。

開けてみると会社からだった。

急いで 会社に電話をすると 結城が出た。

『お休みなのにすいません。中河原さんが先週 作られていたデータってどこにありますか』


「え? あ、あのこないだのイベントの売上の?」

『はい』


「ごめん!終わらなかったから持って帰っちゃって… 今 家に…」

『え!そうなんですか? どうしよう…』

結城がオロオロしている。


「判った。今から持っていくよ、もう随分マシだから」


私は チラッと時計を見た。 今から行けば7時くらいか。ちょっと遅いけど…


『あ、中河原さん、今 ちょうど田村くんから連絡あったんです。中河原さんちの近くを車で通ってるから 取りに行ってくれるって』

「あ、そう… 判った」

ドキドキしながら電話を切った。
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