寂しがりやの猫
「久しぶりだね~ 呑み会?」

「はい。同期会です」
「え」


仲澤と顔を見合わせた。


「…そろそろ出るか…」


「だね…」


二人でコソコソと席を立って店を出ようとした。


「千里ちゃん またね」


「え、帰るんですか?もうすぐみんな来るのに~」

― 良かった、まだ来てないんだ。


仲澤が慌ててレジを済ませてくれ、外に出た。


「あ…」


田村とバッチリ出逢ってしまった…
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