寂しがりやの猫
~ピンポン♪~

その日、家に帰って1時間ほどした頃にインターフォンが鳴った。

時計は 11時を指している。

― 誰?こんな夜中に… まさかシュウとか…

私は モニターから外を見た。

―え?田村?


「今 開けるから!」


私は 慌てて玄関に走り ドアを開けた。


「こんばんわ… すいません、遅くに… 」

「入って」


「あ、はい…」


田村は 緊張しているようだった。

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