寂しがりやの猫
「同期会は?」

私は 気になって聞いた。

「途中で抜けて来ました」

「え なんで」


「なんでって…」

田村は 顔を真っ赤にして下を向いた。


「あんなこと聞いたら 呑んでなんかいられません…」


「え?何よ。仲澤くん 何言ったの?」

私は 田村に詰め寄った。
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