寂しがりやの猫
「仲澤さん、今 偶然 奈都と逢ったって言って…。俺 昔付き合ってたから よく知ってるけど、奈都は 毎月今日辺りがムラムラして身体ほてって眠れない日だって…」


「ばっ…」


私は かあ…と赤くなった。


「何言ってんのよ!あのばか!」

「え… じゃあ 冗談だったんですか」


「当たり前じゃない」

「そっか… なんだ…」


田村は ちょっとホッとしたような顔をした。

「俺、奈都さんが仲澤課長とその… そういうことになってたらどうしようって思って」

「ばか…そんな訳ないでしょ」


私は なんだか田村が可愛くて堪らなくなった。
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