寂しがりやの猫
田村の舌が唇を割って侵入し、私の中をかきまわす。

それだけで私は物凄く興奮してしまった。

― 田村が 私に欲情してくれてる…

嬉しくてなんだか泣きそうだった。

セーターの上から胸の膨らみをそっと撫でられて、ふと気がつくと田村の股間の辺りが硬くなって私の太股に当たっている。

ふふふ… 私は あの社内旅行でのことを思い出して笑ってしまった。

「また… 何 笑ってるんですか」

田村は 唇を離して 私を見る。


「あの、バスでさ」

「バス?」


「旅行のとき」


「あ…」


田村は 真っ赤になった。

「あれは ヤバかったです…。まさか押し付けられるとは…」

「ふふふ… 興奮した?」


「めちゃくちゃしました…」

「アハハ… 」

笑っていると、また激しく唇を吸われた。

田村は そのまま私をソファの上に押し倒した。
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