寂しがりやの猫
さすがに ぐったりと疲れて ベッドにだらしなく横たわる。

シュウは 私のお腹にかけたモノをティシューで 拭き取ってくれた。

「やっぱ この赤のいいよなー、好き」

言いながら、自分も下着を身につける。

シュウは ベッドに胡座をかいて、自分で買ってきた炭酸飲料を飲み始めた。


「あー あのさ、ちょっと話あるんだ」

珍しくシュウがちょっと真面目な顔になる。

「珍しいじゃない、話なんて」


私は 笑いながら パジャマの上を羽織る。

― シャワー面倒だから もう いっか。

そんなことを考えながら、ふとシュウを見ると なんだか寂しそうな顔をしている。

「何?話って」


私は ちょっとドキドキしながら シュウの言葉を待った。
< 18 / 214 >

この作品をシェア

pagetop