寂しがりやの猫
「そう言うと思いましたけど」

無駄に歳を取っているくせに、こんなにも田村に甘えてしまう自分が恥ずかしかった。

「ごめん。大丈夫。ちゃんと待ってるから」

「俺はちょっと心配ですけど。奈都さん 美人だし、優しいし… それに…」

そういいながら田村は 私をソファに押し倒してきた。

「なあに」
私は、田村の髪を撫でる。
「俺… 奈都さんの躰に夢中です…」

そう言って 胸に顔を埋めてきた。
< 180 / 214 >

この作品をシェア

pagetop