寂しがりやの猫
― 全く、何考えてんのよ? 人のことキャバクラの女かなんかと勘違いしてんじゃないの?


ムカムカしながら 部屋に帰った。


ベッドに入って目を閉じると色んなことが浮かんでくる。

シュウのこと。

西原のこと。

悠里と旦那のこと。

市川のこと。

そして 何故か田村のこと。


― 田村ね…

アイツ あのルックスでよく女子アナになるような綺麗で頭のいい彼女が作れたもんだな。

やっぱり凄い金持ちなんだろうか…

でもそんな上玉の女のコがお金持ちだからってそれだけで付き合うかな…




結局 田村のことを考えながら寝てしまった。


お陰で 夢にまであの顔が出てきてしまった…。


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